カテゴリ:売却お役立ちコラム / 更新日付:2025/11/04 19:53 / 投稿日付:2025/11/04 19:53
築浅なのに売れないのはなぜ?理由と解決策を解説
「築年数が浅いのに、なぜか売れない…」
札幌市で不動産売却を検討している方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
築浅物件は「ほぼ新築」といえる状態であり、本来は人気が高いはずです。ところが実際には、築5年以内でも長期間売れ残るケースもあります。この記事では、築浅なのに売れない理由と、スムーズに売却するための具体的な解決策を、札幌市の市場動向を踏まえて詳しく解説します。
1. 築浅物件が売れない主な理由
築浅住宅が売れない場合、その原因はひとつではありません。
価格・立地・宣伝方法・時期など、複数の要因が重なっていることがほとんどです。
ここでは、実際の売却現場でよく見られる代表的な原因を紹介します。
1-1. 価格設定が相場より高い
築浅物件が売れない最も多い理由は「価格設定のミス」です。
購入時の価格やローン残債を基準に売り出し価格を決めると、相場より高くなることがよくあります。
札幌市の場合、同じ「築5年以内」でも、中央区と手稲区では坪単価が大きく異なります。また、近年は中古市場の取引データが豊富に公開されているため、買主側も相場をよく理解しています。
「相場より高い物件」は、ネット掲載初期の段階で検索結果から外され、閲覧すらされないこともあります。
対策:
- 不動産会社の査定価格を複数社で比較する(机上査定だけでなく訪問査定も)
- 直近半年以内の近隣取引事例を確認する
- 販売開始から1か月経過して反響が少ない場合は価格を見直す
1-2. 新築との比較で見劣りする
築浅住宅は「新築と中古の中間」に位置づけられます。
買主から見ると「せっかくなら新築を買いたい」という心理が働くため、価格差が少ないと選ばれにくくなります。
特に札幌市は新築戸建て・分譲マンションの供給が活発で、建売住宅の広告も多いため、「築浅なのに価格が高い」と感じられやすいのです。
対策:
- リフォームやハウスクリーニングで「新築感」を演出する
- 売却前に設備保証・点検済み証明書を提示して安心感を与える
- 写真撮影や広告文で「築浅でお得感」を強調する
1-3. 立地条件や周辺環境の影響
築浅でも、立地や周辺環境に難がある場合は売れにくくなります。
たとえば、札幌市内では以下のようなケースが該当します。
- 最寄り駅から徒歩15分以上
- 冬季は道路の除雪が行き届かないエリア
- 周辺にスーパーや小学校が少ない
- 将来的な開発計画で環境変化が見込まれる地域
対策:
- 「冬でも安心の除雪道路沿い」「小学校徒歩5分」などの利点を強調する
- Googleマップやストリートビューを活用して環境を具体的に見せる
- 不動産会社に地域特化型の販促を依頼する(札幌市内で実績のある会社を選ぶ)
1-4. 売却時期が悪い(季節・市況の影響)
札幌市のような降雪地帯では、冬季の売却活動が鈍る傾向にあります。
内覧件数が減少し、積雪で外観の印象が悪くなるからです。
また、転勤シーズン(2~3月)や新学期前(4月)は動きが活発になる一方、12月〜1月は買い控えが起こります。
対策:
- 除雪を徹底し、玄関や駐車場を清潔に保つ
- 内覧用に照明を増やし、室内を明るく見せる
- 売却開始時期を春〜秋に設定し、冬は「情報公開のみ」にとどめる
1-5. 広告・PR不足
いくら良い物件でも、適切に宣伝されなければ買い手は現れません。
特に築浅住宅は「魅力が伝わらないまま掲載されている」ケースが多く、写真や説明文のクオリティで差が出ます。
対策:
- プロカメラマンによる撮影を依頼(照明・構図で印象が変わる)
- 「築〇年」「保証残あり」「都市ガス・エコジョーズ」などのキーワードを明記
- 不動産ポータルサイトだけでなくSNS・地域広告も活用
2. 築浅物件を早く売るための具体的ステップ
2-1. 市場診断と競合調査
- 同エリア・築年帯の売出件数を把握
- 実際の成約価格と掲載価格の差を確認
- 札幌市の平均販売期間(3〜6か月)を参考にする
2-2. 信頼できる仲介会社の選定
- 札幌市内の相場や積雪対応に詳しい会社を選ぶ
- 囲い込みをせず他社連携するオープンな販売体制
- 広告提案・販売計画を具体的に提示できる担当者
2-3. 内覧の印象を最大化する
- 玄関・水回り・照明の清潔感アップ
- 家具を減らして広さを演出
- 香りと採光で快適さを演出
2-4. 不動産買取の活用
- 短期間で現金化可能
- 内覧不要・瑕疵担保免責が多い
- 住み替えスケジュールが柔軟
3. 売れやすい築浅物件の条件
- 相場より5%以内の価格設定
- 外観・内装の清潔感
- 駅徒歩10分以内・除雪体制が整っている
- 駐車スペース2台以上
- 太陽光発電・省エネ設備など付加価値
4. まとめ|築浅でも「売れない理由」は必ずある
築浅物件が売れない理由は、価格・立地・宣伝方法などの複合要因です。
しかし、原因を分析し適切に改善すれば、築浅という強みを十分に活かすことができます。
築浅物件売却のチェックリスト:
- 価格設定が相場に合っているか
- 新築との差別化ができているか
- 札幌の冬季対応(除雪・照明)を意識しているか
- 内覧対策をしているか
- 地域に強い不動産会社を選んでいるか
これらを整えることで、築浅住宅でもスムーズに売却できる可能性が高まります。
札幌市で築浅物件の売却を検討中の方は、地元に根ざした不動産会社へぜひご相談ください。
免責事項
本記事の内容は、札幌市を中心とした不動産市場の一般的な傾向や経験に基づいた情報提供を目的としております。
実際の不動産取引においては、物件の状況・立地・時期などにより結果が異なる場合があります。
本記事を参考に行動される際は、必ず専門家(不動産会社・税理士など)にご相談のうえ、最終判断を行ってください。
当社は、記載内容に基づく行動の結果について一切の責任を負いかねます。ご了承ください。
記事提供:トラストホーム株式会社
所在地:札幌市内
事業内容:不動産売買・仲介・査定・空き家管理





