カテゴリ:売却お役立ちコラム / 更新日付:2025/10/25 23:05 / 投稿日付:2025/10/25 23:05
自分で売る?業者に頼む?不動産売却の方法を比較
札幌市で不動産を売却しようと考えたとき、「自分で売る方法」と「不動産会社に依頼する方法」の2つの選択肢があります。
最近では、インターネットの普及により個人が自力で売却活動を行うケース(いわゆる FSBO=For Sale By Owner)も増えつつありますが、果たしてどちらが良いのでしょうか。
この記事では、それぞれの方法の仕組み・メリット・デメリットを比較し、札幌市という地域特性も踏まえて最適な選択を解説します。
1. 不動産を「自分で売る」方法(FSBO)とは?
FSBO(For Sale By Owner)とは、不動産会社に仲介を依頼せず、所有者自らが買主を探して契約・引き渡しまでを行う売却方法です。
つまり、売主が「営業担当」としてすべての手続きを行う形になります。
1-1. 自分で売る流れ
- 物件価格の設定:周辺の売却事例や不動産ポータルサイトを参考に、自分で価格を決めます。
- 販売活動:SNS、チラシ、無料サイト(ジモティーなど)やポータルサイトへ掲載して買主を探します。
- 内覧対応:問い合わせ対応や現地案内も自分で行います。
- 契約手続き:売買契約書や重要事項説明書を作成し、法的手続きを進めます。
- 引き渡し・登記:代金決済、所有権移転登記などを司法書士と連携して行います。
1-2. 自分で売るメリット
- 仲介手数料が不要 不動産会社に依頼しないため、通常必要な「仲介手数料」を節約できます。
- 価格設定や交渉を自由に行える 売主自身が価格や条件を直接コントロールでき、スピード感のある対応が可能です。
- 買主との信頼関係を築きやすい 直接のやり取りにより、誠実さをアピールできる場合もあります。
1-3. 自分で売るデメリット
- 法的リスクが高い 契約書の不備や説明義務違反(いわゆる瑕疵担保・契約不適合責任)などにより、トラブルに発展する恐れがあります。
- 集客が難しい 不動産ポータルサイトの多くは個人掲載に対応していないか、掲載枠が限られています。
- 価格設定を誤るリスク 市場相場を正確に把握できず、結果的に「高すぎて売れない」「安く売ってしまった」などの失敗につながるケースがあります。
- 手続きが煩雑 司法書士、税理士、金融機関との調整をすべて自分で行う必要があり、相当な知識と労力が求められます。
2. 不動産会社に依頼する方法
もっとも一般的なのが、不動産会社に売却を依頼する「仲介」方式です。売主に代わって、広告・販売・交渉・契約手続きまでを専門家が行ってくれます。
2-1. 不動産会社に依頼する流れ
- 査定依頼:不動産会社に査定を依頼し、売却価格の目安を把握します。
- 媒介契約:専任・専属専任・一般媒介のいずれかの契約を締結します。
- 販売活動:ポータルサイト掲載、チラシ配布、顧客紹介などで買主を探します。
- 交渉・契約:価格交渉や契約書の作成、重要事項説明などを担当者が代行します。
- 引き渡し:司法書士や金融機関との調整も含めてスムーズに完了します。
2-2. 不動産会社に依頼するメリット
- 専門家が手続き・交渉を代行 契約書作成や法的な対応を専門家に任せられるため、安心して取引を進められます。
- 広い販売ネットワーク 大手ポータルサイト(SUUMO、at home、HOME'Sなど)や社内顧客ネットワークを活用できます。
- 適正価格での販売が可能 過去の成約事例や市場動向をもとに査定を行うため、売れ残りを防げます。
- トラブル防止 契約不適合責任や境界問題など、トラブルを未然に防ぐサポートを受けられます。
2-3. 不動産会社に依頼するデメリット
- 仲介手数料が発生
売却価格の3%+6万円+税が一般的な上限となります。
※売却価格が800万円以上の場合(800万円未満は30万円+税) - 売却戦略の自由度が下がる 広告内容や値下げのタイミングなどを担当者と調整する必要があります。
- 担当者の力量に左右される 経験豊富な営業担当者なら良いですが、対応が遅い・連絡が少ない場合もあるため注意が必要です。
3. FSBOと仲介の比較一覧
| 項目 | 自分で売る(FSBO) | 不動産会社に依頼 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 不要 | 必要 |
| 販売力 | 個人レベル | 広告・ネットワーク活用で強力 |
| 法的リスク | 高い(自己責任) | 低い(専門家がサポート) |
| 手間 | 非常に多い | 少ない |
| スピード | 遅くなりやすい | 市場流通により早期成約も可 |
| 価格設定 | 経験・相場観が必要 | 査定データに基づく適正価格 |
4. 札幌市でFSBOを選択する際の注意点
札幌市は積雪や寒冷など気候的な要素もあり、建物の状態が価格に大きく影響します。
個人で売る場合、以下の点に特に注意が必要です。
- 屋根・外壁・断熱などの劣化確認:雪害や凍結によるダメージは買主が特に気にするポイントです。
- 除排雪・道路幅の説明:冬季の生活利便性に直結するため、きちんと説明しましょう。
- 境界や越境の確認:積雪で境界標が見えない場合も多く、測量図面で説明できるようにしておくと安心です。
また、個人での売却では信頼性が重視されるため、契約時には司法書士や行政書士を通じて書類を整えることを強くおすすめします。
5. FSBOが向いている人・不動産会社への依頼が向いている人
FSBOが向いているケース
- 知人・親族など、買主がすでに決まっている
- 不動産関連の知識や経験がある
- 時間に余裕があり、交渉や手続きを自分でこなせる
- 売却価格を最大限重視し、コストを抑えたい
不動産会社への依頼が向いているケース
- 売却を早く確実に進めたい
- 相場や契約手続きに不安がある
- 遠方に住んでいる、または時間が取れない
- トラブルを避けたい・安全性を優先したい
6. 仲介以外の選択肢「不動産買取」も検討を
もし「早く現金化したい」「手間をかけたくない」という方は、不動産会社が直接買い取る「買取」も選択肢のひとつです。
買取は市場価格より低めになりますが、内覧や広告活動が不要で、最短数日で売却が完了することもあります。
札幌市内では、戸建・マンション・土地問わず買取対応を行う業者も増えており、 「仲介」か「買取」かの比較も併せて検討することで、よりスムーズな売却を実現できます。
7. まとめ|札幌で不動産を売るなら「安心と効率」で選ぶ
不動産を「自分で売る」方法は、コストを抑えられる反面、知識や労力、法的リスクが大きいのが実情です。
特に札幌市のように気候条件や土地形状による個別要因が多いエリアでは、専門知識を持つ不動産会社に依頼することで、
結果的に高く・早く・安全に売却できるケースが多いです。
トラストホーム株式会社では、札幌市内の売却相場・積雪環境・買主ニーズを熟知したスタッフが、
お客様の希望に合わせた最適な売却プランをご提案しております。
「自分で売るか、業者に頼むか」で迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。
▶ 無料査定・ご相談はこちらから
トラストホーム株式会社|札幌市の不動産売却





